「修理の達人がリバーサのサービスについての知識や自動車の知識などアップしていきます!」
2011/7/3 日曜日
今ドキなクルマの鉄板たち。
自動車に使われている鉄板について。
さすがに今ドキの車たち。昔に比べて随分と頑丈に、さらに軽く作られていますね。
ここで大きな役割を持つのが高張力鋼板です。
これはJIS規格で認められた『SS材』と呼ばれる鋼材の中で、引っ張り強度が概ね490MPa以上のものをいい(通常は400MPa程度)、トヨタ車では一般的に590~780MPaくらいの鋼材が使われています。
そんな中、ごく最近の車は一部に超高張力鋼板なるものが使われるようになりました。
これは引っ張り強度980MPa以上(1GPa級)の鋼材で、従来の高張力鋼板よりも、『さらに強く・さらに軽く』車を作ることが出来ます。
しかし、部品交換のために溶接部分を切断・切削したり、溶接を行う際には専用のカッター・ドリル刃や、溶接用シールドガスが必要になります。
高張力鋼板や超高張力鋼板を使用するメリットは、車体の軽量化・高剛性化です。
通常の鋼板よりも強靭に作られているので、従来より薄い鋼板を使用しても十分な強度が保てる(→軽量化できる)ということですね。
デメリットは、強度の高い鋼板ほど加工が難しく、プレス成形時などには『割れ』等の問題が発生しやすいなど。
しかしこの鋼材には、炭素をはじめとしてシリコン、マンガン、チタンなど、10数種類の元素の配分を0.0001%単位で管理する技術が使われていて、この技術は門外不出なために海外での生産が出来ないそうです。
そんなこんなの超高張力鋼板ですが、リ:バーサではしっかりと対応できる設備・機器・技術が揃っていますので、
ご心配なく!!!!
2011/6/25 土曜日
ハイブリッドカーについて
折からのエコカーブームで、トヨタ・プリウスを始めとしたハイブリッドカーが増えてきましたね。
ご存知のようにハイブリッドカーとは、エンジン(燃料から動力を生み出す)と電気モーター(電気から動力を生み出す)のように、2つ以上の動力源を持つ車のことです。
現在国内で販売されているハイブリッドカーは、大きく分けて3タイプ存在します。
①シリーズ方式
②パラレル方式
③スプリット方式(シリーズ・パラレル併用型)
の3つですが、まず①シリーズ方式。
‥タイヤの駆動を電気モーターのみで行い、エンジンは発電機の動力源としてのみ作動します。
システムの重量やサイズが大きくなることから、大型車(トラック・バス等)に使われるケースが多いです。
②パラレル方式
‥一般的に、タイヤの駆動はエンジンが行っています。
モーターは『エンジンの動力を補う』と『発電機』の2つの役割を持っています。
つまり
加速時→エンジン+モーターの動力で走行
減速時→エンジンの動力を使い発電(バッテリに充電)
という作動を繰り返して走行しています。原則、走行中にエンジンは止まりません。
ホンダ車のIMAハイブリッドシステムは、このパラレル方式です。また、F1で使われているKERSも、このシステムに近いですね。
③スプリット方式
‥その名の通り、シリーズ方式とパラレル方式の両方を併せ持つシステムです。
エンジンの動力を、走行用と充電用とに分割して
低速・低負荷走行時(バッテリ残量が十分あるとき)→モーターのみで走行(エンジンは停止)
低速・低負荷走行時(バッテリ残量が不足しているとき)→モーターで走行しながら、エンジンの動力で充電
大きな力が必要な、高速・高負荷走行時→エンジン+モーターの動力で走行
という作動を細かく切り替えながら走行しています。
エンジンの動力を分割する機構がモーターの回転制御を行っているので、変速装置が必要ない(全車CVTのみ。構造上、MT車を作ることが出来ない)システムです。
トヨタ車のTHSⅡハイブリッドシステム(プリウスなど)に採用されています。
それから、ハイブリッド車などで耳にする回生ブレーキについて。
これは車輪に装着されたブレーキ(油圧ブレーキ)ではなくて、発電時に発生する発電機(モーター)の回転抵抗を利用して車の減速を行う装置です。
油圧ブレーキの負担を減らすことが可能なので、回生ブレーキを持つ車のブレーキパッドは(※一般的に)持ちが良いといわれています。
車って日々進化していますね。
リ:バーサでは新技術にも対応できるように勉強の毎日です!!
2011/6/9 木曜日
真夏に向けて!!
夏になって気温が上がってくると、車内で不快に感じることが多くなります。
『日射でジリジリする』・『日差しが眩しい』・『ハンドルが熱い』・『シートが熱い』・『車内がもわっとする』・『エアコン風が煩わしい』等など。。。
いろいろありますよね。
これは、ほとんどが太陽からの日差しに含まれる赤外線によるものです。
現在販売されている自動車では、一部の高級車・高グレード車を除いて、フロントガラスにはUV(Ultra Violet rays:紫外線)カット機能しか付いていないものが多く、IR(Infra Red rays:赤外線または熱線)カット機能が付いているものは極僅かです。
IRは物に当たると熱に変わります。夏場の車内でハンドルが熱くなるのはこのためですね。
夏の暑い日の運転を少しでも快適にするためには、UVだけでなくIRもなるべく軽減したほうが良いということです。
IRをカットできるガラスフィルムもありますが、自動車のフロントガラス・運転席&助手席のドアガラスには、特に指定されたもの以外を貼り付けることは法令で禁止されています。(一部の例外を除く)
しかし今日では、フロントガラスの中間膜にIRカット剤を練りこんだ(自動車のフロントガラスは、合わせガラスが使われています)商品が発売されているのです。
ジリジリとした暑さの原因・IRの波長領域を約90%カットし、さらに日焼けやシミの原因・UVを約99%カットする画期的なガラスです。
エアコンの効率も上がるので、燃費の向上も多少ではありますが期待できます。
夏の快適ドライブの準備にいかがですか??
興味が湧いてきた方はリ:バーサへお気軽にお問い合わせ下さいね!!
2011/5/18 水曜日
ハイブリッド車、電気自動車の整備
『二酸化炭素(CO2)排出による地球温暖化を防止するため』
『限りある化石燃料を節約するため』
などの観点と、税金の減免措置等により
ハイブリッド車(HV:Hybrid Vehicle)、電気自動車(EV:Electric Vehicle)が今とても増えていますね。
ただEV・HVとも、モーターを駆動するために従来の自動車と比べ大変高圧な電気が使われています。(例:トヨタ プリウスの場合、約200V。従来の自動車は約12V。)
そのため、これからの自動車整備には従来の技術+電気を取り扱うための様々なノウハウが必要です。
各県の自動車整備振興会では、『低圧電気取扱業務に係る安全講習』を実施してHV・EVの整備が安全に行われるように努めています。
基準を満たした事業場では、この看板を掲示する事ができます。
~看板の掲示条件~
①「低圧電気取扱い業務に係る安全講習」を受講した者が在籍していること。
②絶縁手袋等の備品が事業場に備付けられていること。
リ:バーサは、黒瀬テクノセンター・廿日市テクノセンターともに基準を満たして看板を掲示しています。
2011/5/7 土曜日
リ:バーサは認証工場です。
リ:バーサが認証工場であることを示す看板です。同じ黄色の看板がある工場は、認証工場です。
私達リ:バーサの修理工場は、国土交通省の運輸局長による認証を取得しています。
認証工場とは‥‥
自動車の『分解整備』を業務として行うことの出来る工場のことで、認証を取得するには従業員の保持資格(国家資格2級以上)や人数、工場の規模や設備等に厳しい基準が設けられています。
では分解整備とは‥‥
分かり易く説明すると、自動車が走る・曲がる・止まることに直接関係する部分の整備のことです。
例えば、ブレーキを分解する、エンジンを取り外す等々‥
板金・塗装の修理にも大きく関係する整備が含まれています。
事故により足廻りが損傷した車の修理にはブレーキの分解を伴う場合が多いでしょうし、さらには前廻りに大きなダメージを受けた車の修理にはボデー骨格部分の修理にエンジン脱着が必要になる場合もあります。
リ:バーサでは、ほとんどのスタッフが国家資格2級以上の自動車整備士であり、施設もディーラーの内製工場として高水準・高規模の設備を備えています。
分解整備の必要がある修理に対しても、万全の対応が可能ですので安心してお任せくださいね。
フロントブレーキを組み付けしました。ブレーキ本体のボルトを1本外しただけでも分解整備に該当します。
2011/4/28 木曜日
検定!!
リ:バーサはディーラーの内製工場という事もあり、
各スタッフは自動車メーカーが行う検定資格を持っています。
どんな検定があるかと言えば、、、
技術検定
‥‥メカニック(自動車整備士)としての検定です。
修理を行うには、まず車のことを熟知していることが必要でエンジン・足廻り・電装品などの取替・修理の際にもノウハウが求められます。
エステメーション検定
‥‥見積技術の検定です。
見積を行う際には、車の構造だけでなく修理の概要・ボデー構造・塗装などの知識、さらには事故によりどこまで・どれだけの損傷を受けているのかを分析する能力、あと経験とカンも求められます。
ボデー検定
‥‥ボデー(板金)技術の検定です。
修理を行う際の、ハンマリング・溶接・パテ整形・骨格修正時の寸法計測などの技術が求められます。
ペイント検定
‥‥ペイント(塗装)技術の検定です。
『どれだけキレイに塗ることが出来るか』だけではなく、調色(色合せ)・パテ整形(面出し)などの技術も求められます。
各検定には、それぞれ学科試験も行われて両方を合格しなければ検定資格を手にすることは出来ません。
全員4級からスタートして、それぞれの1級を目指し日々努力しています。
リ:バーサでは、1級のスタッフが勢揃いしていますので、安心して任せて下さい。
そうそう、メーカー検定だけでなく国家資格・免許もありますが、
またの機会に御紹介しますね。
2011/4/13 水曜日
水性塗装について
我々板金・塗装業界には現在、『水性塗装への対応』という波が押し寄せています。
これには、環境汚染防止の観点から「VOC(注)排出防止」が世界的に叫ばれているためです。
既に海外(特にヨーロッパ)の自動車メーカーでは、新車の塗装工場の「完全水性化」を行っていて、
国内自動車メーカーでも、ほぼ全ての新車は水性塗料が用いられています。
現在、各塗料メーカーから補修用水性塗料が発売されてはいますが、
まだまだ扱いづらく(作業性が非常に悪い)、また従来の塗料に比べ2~3倍の価格も大きなネックとなっています。
(当然ながら、仕上がりには影響ありません)
しかし今後、この流れは益々厳しくなることが予想されており
近い将来、板金・塗装も規制の対象になると考えられています。
つまり『水性塗料じゃないと塗装できなくなる』訳です。
リ:バーサでは、水性塗装化に対応するため
機材の導入・技術研修を日々行って、来たるべき時に備えています。
(注):VOC=揮発性有機化合物(溶剤蒸発ガス等)
左が水性塗料、右が従来からの溶剤塗料です。画像では分かりません(涙)が、ニオイが全然違います。
溶剤塗料はシンナーの臭い、水性塗料は絵の具の臭いです。
2011/3/12 土曜日
地震災害と車両保険
東北地方太平洋沖地震と大津波、未曾有の大災害に遭われた
被災者の皆様には、心よりお見舞いを申し上げます。
映像では津波により、財産である家や車が流される場面が多く見られ
被災者の皆様には、経済的にも深刻な被害であると知ると同時に
一日も早いライフラインの復旧、何より復興を願っております。
ところで皆さんはご存知でしょうか?
車両に関して、基本的に通常の車両保険では『地震・噴火・津波』等は免責事項となり、補償対象とはなりません。
あくまで車両保険は交通事故による車両損害に対する保険です。
しかし、一部保険会社ではこれらの損害も補償する特約があります。
保険会社により名称は異なるようですが、中身は同じように
地震・噴火・津波によって受けた損害を補償するという特約です。
各取り扱い損保会社のパンフレットにも載せていない特約のようで
保険加入時や更新時にも恐らくすすめてくる事がないので、存在自体知らない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
損保会社からすると、当然リスクが高い特約なので理解出来ますが。
加入にも制限があったりするのかもしれませんので
気になる方は損保会社に問い合わせてみられてはいかがでしょうか。
2011/2/23 水曜日
ハンズフリーは違反?
2004年の道路交通法の改正から、運転中の携帯電話使用が禁止されていることは、すでにドライバーには周知の事実かと思います。
それでも走行中に携帯で通話をしていたり、明らかにメールをしているっぽい方をすれ違いざまに見かける事も未だにあったりします。。危険です!
ちなみに、走行中の携帯電話使用の罰則ですが、5万円以下の罰金で
反則金『大型車7000円~原付5000円』、違反点は1点となってます。
交通の危険を生じさせた時は、場合によっては懲役も含め、さらに厳しく定められています。
道交法改正以降、多くのドライバーの方がイヤホンマイク等
いわゆる「ハンズフリー機器」を購入されて使用されているかと思います。
しかし、実は都道府県別に定められている『自治体の条例』によって
イヤホンマイクや、ワイヤレスヘッドセット使用も違反となるそうで・・・
条例で禁止となっている恐れがあるのは、
「東京都、茨城県、群馬県、神奈川県、山梨県、長野県、滋賀県
鳥取県、島根県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、熊本県」
だそうで、使用は違反となる可能性がありそうです。
その他の地域でも注意が必要なのが
装着により「外部の音が聞こえないであろう」と警察が判断した場合、違反となる可能性もあります。
ただ、各自治体の条例がどうかは正確には分かりませんので
最寄の警察署等で確認をして下さいね!
・・・と言っても、走行前に携帯電話をドライブモード等にしておいて
「運転中は携帯電話を使用しない」事が一番です。
仕事上などで、やむを得ず携帯電話を使用する場合は
「安全なスペースに停車してから電話をかけなおす」くらいの
安全対策がドライバーの方には求められますね。
2011/2/12 土曜日
フロントガラスの霜
今年の冬は各地で記録的な大雪に見舞われたり
とにかく例年より寒いシーズンですね。。
寒い日の朝・・・車通勤の方にとって面倒なのが
『フロントガラスの霜取り』ではないでしょうか。
朝、急いでいる時にフロントガラスに霜がビッシリ(汗
ウォッシャー液を出してワイパーを作動させても”シャリシャリ♪”というだけで霜が取れないばかりか、単にワイパーゴムが痛みます。。
「寒い中、スクレイパー等でガリガリするのは・・・」
綺麗に取れやすいですが、何より手間ですし、ガラスの付着物によっては強くやりすぎると表面にキズが入る可能性もあるかもしれません。ただ、ガラスコーティングが効いている車だと比較的短時間で綺麗に取れやすいです。
「家からお湯を持っていくのは・・・」
こちらも綺麗に取れやすいですが、 気温によっては再凍結の恐れもあります。また、ガラス表面に飛び石等によるヒビがあると、温度差でヒビが広がってしまう可能性もあります。例え使用するとしても、あくまでぬるま湯が良いかと思います。
「暖気運転をしばらくするのは・・・」
急いでいる時には時間が多少かかってしまうのが難点ですが、リモコンエンジンスターターがあれば比較的楽です。が、アイドリング時の排気や燃料消費、スターター装備の面など、地球やお財布にエコロジーとは・・・
そもそもガラスに霜が降り易いのは、ガラス面が付着物によって凸凹になっている事が主な原因と考えられます。
ですので、まずは『油膜落とし』等で表面を平滑にして、ガラスコーティングをすると良いかと思います。
それだけでも霜が降りにくくなりますし、雨の日も高撥水タイプは視界を保ち易くなります。
中には、持続力の高い高性能なフッ素タイプ等のガラスコートもあります。
やはり日頃からのケア・メンテナンスが重要ということでしょうか~
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